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【クレバノフ・ストリングスの録音背景】 |
1974年に、ビクター・レコードに録音したクレバノフ・ストリングスのアルバムを、改めて聴き直して見ました。
いまさらながら、すごいアルバムを作ったものだと制作者自身感心してしまいました。
ラテン・ミュージックといえば,先ず素朴で泥くさい音楽をイメージしてしまいますが、クレバノフは、驚くほど洗練されています。
これほど高い音楽性を感じさせるラテン・アルバムを私は他に知りません。
オリジナル録音はマーキュリー・レコード、今ではユニバーサルミュージックの傘下ですが、
アーティスト陣には、ザ・プラターズ、テナー・サックスのシル・オースティン、そしてアンタール・ドラティ指揮のミネアポリス交響楽団等を擁し、
ワンポイント方式の荒削りながら迫力ある録音でオーディオ・ファンをうならせたものです。
そしてこちらは、日本ビクターが通常の2チャンネル・ステレオ再生が飽和状態に達し、
CD−4という4スピーカーで聴くオーディオ方式に社運を注いでいた当時の録音です。
録音担当は、ビクターを代表する名エンジニアの高田英男。
一介のエンジニアから今やビクター・スタジオの最高責任者にまで出世した彼の青年時代に残した代表作の一つです。
ちなみにその後、高田氏と私は、サリナ・ジョーンズ録音のコンビを組むことになり、
ベスト・セラーとなった「マイ・ラヴ」(スタッフとの共演)、「メロディーズ・オブ・ ラヴ」(ケニー・バレルとの共演)など数多くのヒット作品が生まれました。
LP全盛時代にオーディオ・チェックの定番として一世を風靡した名録音の復活は、時を経て再び注目を集め、
再評価されずにはいられないだろうと確信すら覚えます。
数曲マーキュリーとダブっている曲がありますが、クレバノフ氏は、アレンジ・演奏ともに手を加え、
いま聴いてもどこにも古臭さを感じさせるところがありません。
それどころか、K2 24ビット方式による、XRCDと全く同じ最新のマスタリング、CD製法によりアナログ録音のすばらしさが、
改めてくっきりと浮き彫りにされた気がいたします。
マスタリング・エンジニアは、JVCマスタリングセンターの誇る名手、滝口博達氏。
どうぞよろしくご試聴お願い申し上げます。
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■クレバノフ・ストリングス / CLEBANOFF STRINGS■
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LP全盛時代、オーディオチェックの定盤として一世を風靡した伝説の名アルバム今CDで甦る!
まばゆいばかりのストリングス、炸裂するラテン・パーカッションの魅力はLP時代をはるかに凌ぐ!
魅惑のラテン〜クレバノフ・ストリングス
RELERSE : 2002年7月
PRCD-1671
定価 \2,500(税抜価格\2,381)
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