サリナ・ジョーンズについて
１９４４年１月２９日、アメリカのヴァージニア州ニューポートに生れる。
父はバンジョーの名手でボードビリアン、母もセミプロ歌手という環境に生れたサリナは
小さい頃から母が持っていたジャズ・レコードを聴きまくり殆ど覚えてしまったという。
また少女時代から教会で歌い、そこでゴスペルのソウルを身につけた。
彼女の才能は少女時代から開花、１３歳で地元のアマチュア・コンテストで優勝すると、
近郊のクラブから声がかかるようになり小さなクラブ歌手が誕生した。
１６歳の時、一家はニューヨークに移住、
やがて彼女は有名なハーレムのアポロ劇場のコンテストで「セプテンバー・ソング」を歌い見事優勝。
このコンテストは歌手の登竜門と言われ多くのプロの歌手を輩出したが、サリナもこれがきっかけとなり、
ヴィレッジ・ヴァンガード、ヴィレッジゲイト等のジャズ・クラブで歌う傍らジョーン・ショーの芸名でレコードも発売した。

１９６６年、イギリスに渡ったサリナは芸名を現在のサリナ・ジョーンズとしてヨーロッパをベースに活動を開始。
ＣＢＳに２枚、ＲＣＡに２枚、ＤＪＭに１枚他のアルバムを残す。

１９７８年初来日、西部劇場（今のパルコ劇場）におけるライブ盤「星へのきざはし」が東芝のイースト・ワールド・レーベルから発売された。

１９７９年以降はビクター・レコードと契約、２０枚以上のアルバムをビクターで録音・発売し、
今やジャズ・ヴォーカル界の女王として押しも押されもせぬ存在となった。

ご存知の方も多いだろうが、
サリナは少女時代のアイドル、サラ・ヴォーンと美人歌手リナ・ホーンにあやかって響きの良い芸名としたそうな。