Modfied:Friday, May 12, 2006


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【ペレス・プラード楽団&ザビア・クガート楽団のアルバム製作の裏話】

新しい2タイトルは、クレバノフ・ストリングス同様CD−4のために録音した音源をもとに、
JVCマスタリングセンターにて新たにK2― 24ビット・マスタリングをほどこしたラテン・アルバムです。


アナログ・マルチ録音の黎明期(1970年初頭)といえましょうか、録音機はともに8チャンネル・マルチ・レコーダー。
スタジオは、双方ともクレバノフ・ストリングスと同じくビクターの旧第一スタジオです。


しかし8チャンネルとはいえ、当時の名匠の手にかかりますと、ラテン・バンドぐらいの編成はお手の物でした。
むしろ時間をかけてリミッター、リヴァーヴ、エキサイター等を使って厚化粧をほどこす最近のサウンドよりも、
一本勝負の迫力、そして何よりも音楽そのものが私たちの心の中によりストレートに迫ってくるような気がいたします。
音の厚み、温かさ、奥域を感じさせる自然な音場・・・デジタル録音にては立ち入ることの出来ない世界なのでしょうか。


ちなみに、ペレス・プラードのエンジニアは、テイチクのスタジオ・エンジニアとしてその人ありと知られた名手、内沼映二氏。
後にビクターにヘッド・ハンティングされ、RVC(現BMG)がビクターから独立した際に、RVCに請われて移籍、
クールファイヴ他の名録音を残した後、録音集団“ミキサーズ・ラボ”を組織し現在同社社長。


一方、ザビア・クガートの担当エンジニアは、当時ビクターのエース・エンジニアとして社内外から“巨匠”のニックネームを与えられ、
そのすばらしい人柄とともに業界の宝物だった依田平蔵氏。今は現役を退き悠々自適の毎日を送られているそうです。


二人の名手の創りだす音の違いにも、改めて驚きを禁じえませんでした。
当然といえば当然のことですが、録音技術も人が創りだす至芸であり、魂なのだと、この年になってやっと気がついた次第です。


■ザビア・クガード楽団 / XAVIER CUGAT ORCHESTRA■

ルンバの王様、ザビア・クガートが全盛期に残した極め付き名盤がCDで甦る!
1971年度最優秀マルチ録音賞に輝く名録音の凄さは、このアルバムにより神秘のベールを脱ぎ捨てた!

きらめくルンバ〜ザビア・クガート楽団


RELERSE : 2002年12月
PRCD-1673

定価 \2,500(税抜価格\2,381)

■ペレス・プラード楽団 / PEREZ PRADO AND HIS ORCHESTRA■

全身リズムの塊、世界中の若者を熱狂させたマンボ王が永遠に刻んだ金字塔!
録音、演奏、曲目と三拍子揃ったプラード生涯の最高傑作CDアルバム!

栄光のマンボ〜ペレス・プラード楽団


RELERSE : 2002年12月
PRCD-1672

定価 \2,500(税抜価格\2,381)

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