Modfied:Friday, May 12, 2006


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【サリナ・ジョーンズの逸話】
サリナ・ジョーンズは、1995〜97年にかけてジャズ・スタンダード曲100曲録音を宣言(実際には120曲ほどの曲を録音した。)、
その時に彼女の口から出た言葉である。

女性として歌手として、体力的にも気力的にも、サリナの最も完成した、円熟した歌を聞かせてくれたのがこの時のレコーディングであろう。
上の三人とは言うまでもなく、サラ・ヴォ―ン、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリディーのことだ。

この三人の名花たちはその時すでにこの世になく、次にこうした名曲を歌える歌手としてサリナ・ジョーンズは、
まわりからも大きな期待を寄せられ、待ち望まれていたが、やっと重い腰を持ち上げたわけだ。

それまでビクターに20枚以上のアルバムを録音してきたサリナも、本格的なジャズ・ヴォーカルに正面から取り組むことには躊躇していた。
上記大歌手たちの名唱に気後れしたとしても無理もない。しかしこの時、サリナは敢然と挑戦状を叩きつけたのだ。

サラも、エラも、ビリーも自分の中に吸収したと言う。彼女たちは今、自分の中で生きている、とも言い切ったのである。

時の環境もサリナのやる気にフォローの風を送った。

1944年アメリカはヴァージニア州に生まれ、ニューヨークで歌手デビューしたサリナだが、
彼女のやや淡白でデリケートな歌い口はアメリカよりもむしろヨーロッパで受けた。

1966年にロンドンにフランチャイズを移した彼女は、ロニー・スコット、トーク・オブ・ザ・タウン等の有名なジャズ・クラブで歌い人気を着実に高めて行った。

日本で注目されるきっかけを作ったのは、RCA盤(現在のBMG)「アローン・アンド・トゥゲザー」というサリナのLPアルバムが輸入され売れ出したことだ。
その後のサリナの日本における活躍は説明の必要もないだろう。

ビクター・レコードから発売された、
ケニー・バレル(ギター)との共演「メロディーズ・オブ・ラブ」、スタッフ(人気フュージョン・バンド)との共演「マイ・ラブ」等は
ジャズ・ヴォーカル・アルバムとしては超ベスト・セラーとなった。

話を戻そう。

1990年に入ると、ロンドンを中心とするイギリスは世界で最もホットなジャズ・シーンが展開された。
ニューヨークよりも日本よりもジャズ全般の人気復活が顕著となった。
ジャズ専門のFMラジオ・ステーションがロンドン、マンチェスター等大都市に出現、放送を通じてジャズのCDを宣伝販売してかなりの成功を収めたらしい。
ロンドンのFM局「JAZZ FM」、「MERODY RADIO」、BBCの「RADIO2」、マンチェスターの「JAZZ FM」等はその代表的なものであった。

次にこうした影響を受けてレコード店でのジャズ・コーナーに多数のCDが在庫されるようになったこと。
そしてイギリス最大手のレコード会社HMVグループの会長、スチュワート・マカリスター氏がサリナ・ジョーンズの才能に目をつけて
HMVへの録音制作へと話が進んで行ったのである。

これでサリナにやる気が出なかったら不思議なくらいだ。案の定、素晴らしい出来ばえのレコーディングだった。

ドリーム21ではこれらの原盤すべての入手に成功、ビクターの画期的なマスタリングともあいまって、
どのアルバムをとっても文句のつけようのない素晴らしいサリナ・ジョーンズ・ジャズ・ヴォーカル・コレクション全7巻の誕生となる。

録音スタジオは、サリナ・ジョーンズお気に入りの名エンジニア、マイク・ロス・トレヴァー氏を擁するホイットフィールド・ストリート録音スタジオ(旧CBSスタジオ)。
そしてトレヴァー氏が全曲エンジニアとして手腕を振るったことは言うまでもない。
アレンジは、サリナと数々のコンサートを共にしたキーボード奏者、ポール・ソーテル。
才能あふれる若きソーテル氏にとって知らない曲が沢山あったとしても不思議ではないが、サリナも初めて歌う曲も多々あって、
大変な努力をしたという話をじっくりと聞かされたものだ。

無理もない。
戦前から親しまれた「ダイナ」、「月光価千金」、「私の青空」(マイ・ブルー・ヘブン)等はオリジナル曲というより
ディック・ミネやエノケンなどの日本語ヴァージョンのほうがポピュラーなのかも知れない。

録音は全て1995〜1997年に行われた。
Jazz Vocal Collection Vol.7
世界のヴォーカル・ファンのリクエストに応えた最強のレパートリー、永遠のベストセラー!
人気曲「マイ・ブルー・ヘブン」の収録は魅力を倍化!

恋人よ我に帰れ

RELERSE : 2003年9月
DRCD-1657

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
Jazz Vocal Collection Vol.6
あなたの夜を演出するサリナのスーパー・ベスト・セラー“ナイト・ムード”
月、星、夢、子守歌・・・・夜にちなんだ名曲の数々はいずれも絶品!

スターダスト

RELERSE : 2002年9月
DRCD-1656

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
Jazz Vocal Collection Vol.5
スインギーにスリリングにサリナが誘うジャズ・ヴォーカル旅情篇。
日本で特に人気の「ベニスの夏の日」はサリナ・ヴァージョンが最高!

A列車で行こう/センチメンタル・ジャーニー

RELERSE : 2001年12月
DRCD-1655

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
Jazz Vocal Collection Vol.4
サリナ得意中の得意・・・甘く、そして時には切ないラブ・ソング集の決定版!
人気のディズニー・ナンバー「星に願いを」はこのサリナ・ヴァージョンがベスト!

星に願いを/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

RELERSE : 2000年11月
DRCD-1654

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
Jazz Vocal Collection Vol.3
スインギーなサリナの魅力全開・・・イギリスでベストセラーとなったHMV制作の話題盤!
特に「パーディド」、「チェロキー」の圧倒的なスリル感には脱帽!

パーディド/サテン・ドール

RELERSE : 2001年5月
DRCD-1653

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
Jazz Vocal Collection Vol.2
アカデミー映画主題歌グランプリ受賞曲5、
同ノミネイト2曲を含むハリウッド黄金時代の名主題歌集。
サリナの絶唱、「マイ・フーリッシュ・ハート」を収録!


慕情/虹の彼方に

RELERSE : 1999年12月
PRCD-1652

定価 \2,500(税抜価格\2,381)

Jazz Vocal Collection Vol.1
世界中のジャズ・ファンに、ジャズ・ヴォーカルの楽しさを教えてくれた
名曲中の名曲にチャレンジ。絶品の歌唱、みずみずしい録音による魅力満載!

スワニー/ダイナ

RELERSE : 1999年6月
PRCD-1651

定価 \2,500(税抜価格\2,381)
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